「40代からの生涯住宅づくり」。生涯住宅というからには、ご両親との同居について、あるいは、自分自身が年老いたり、病気をした場合について視野に入れることは当然のことです。

せっかくつくる新居で、長く元気に暮らしていくためにはどんなことが必要でしょうか? なにがなんでもバリアフリーと言われてきましたが、理学療法的な立場からいうと、健康なお年寄りにとっては、家の中で過ごすことが適度な運動となるぐらいの段差があった方がいいこともあるそうです。

「動けなくなったら」を想定し、備えることは大切です。でも、それ以前に健康で過ごせる間のことをまず考えましょう。家がやすらぎの空間、生き生きと暮らせる空間であること。ひとりで身の回りの用を足せる動線があること。それを描いた上で、「もしも」の時にどうするか、柔軟に対応できるしくみをつくっておく。二段構えで考えることが大事です。

あなた自身のことを考えてみてください。「世話になる」ことよりも「出来る限りは自分のことは自分でしたい」と思われるのではないでしょうか。従来の「介護住宅」よりひとつ広げたこのアイデアを高齢者支援住宅とよびます。 エムズでは、一生住める家づくりの欠かせない要素と考えます。
介護保険制度ができ、介護保険が適用となる人は20万円までの住宅改修費用を請求できるようになりました。このための申請書類を作成できるのは、ケアマネージャーということになっています。

しかし、住宅そのもののことは知らないケアマネージャーでは、住宅改修について適切な判断をするのはむずかしいもの。そこで、エムズもメンバーとなっている練馬区ビルダークラブでは「介護福祉協議会」をたちあげました。介護をするために必要な家の改修の相談にのったり、提案をしたり、ということをはじめるために、区ともタイアップしながら、準備を進めています。
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